1990年代以来の格闘技好きの方なら、ヒクソン・グレイシー、ホイス・グレイシーの活躍をテレビで目にして、「柔術は、最強の格闘技」の言葉をご存じの方も多いと思います。最近も地上波で、柔術家の活躍で盛り上がっていますね。
柔術は護身術が起源なので、戦いの場で相手が攻めてきたら、その責めに対して防御を選ぶというのが柔術の基本の考え方です。相手に「まいった!」を言わせて勝利を収める、こんなカッコいい勝ち方がたくさんの人たちを魅了する大きな理由のひとつです。
しかし、プロの格闘家でなければ、そうそう日常に争いがあるわけではないですよね。(そうだったら、今すぐ柔術始めて下さい!)
??ではなぜ、一般のサラリーマン、芸能人、学生、女性、こども、シニアという幅広い世代の人たちが、どんどん柔術を始めているのでしょうか。??
今回はその、秘密を3つの内容に分けて、ご紹介します。
その3つとは、【集中】【変化】【交流】になります。
その1【集中する】
あなたは、集中力がありますか?と聞かれて、はい!と即答できますか?それとも、・・・いいえ?
取り組まなければいけない勉強、仕事、家事。そして24時間手元にあるスマホ。
たくさんの「やること」が存在する社会で生きる私たちは、1つのことに集中したくても、なかなか難しい環境にいます。そんな環境を作り出している社会の1部である私たち。
マインド(=心や精神)が常に忙しい社会で生きる私たちは、「たった今を生きる」「目の前のことに集中する」ということでストレスから解放されることがあります。
??では、どうやって集中力を作るのでしょう??
集中力ややる気を促すのが、脳の中にあるドーパミンという物質で、学習や作業に影響し、前向きな未来に向かっているとき、すでに行動をしている時に出やすいようです。
柔術の道場では、基礎を覚えたらスパーリングという、決められた数分の時間内で、自分の知っている技をを出し合って、相手と攻防を楽しむという練習の仕方があります。
その練習では、もちろんあなたが何もしなければ、関節技や絞め技を受けて「まいった!」という状況になります。ですので、相手に極められないよう、必死で考えて、動いて、最大限あなたが持つ体力と知力を出します。この数分の時間は、他のことは何も考えることはなく、「柔術に集中」している状態になります。ランナーズハイを経験している人なら、それに似たような感覚かもしれません。
そのたった数分の「集中している状態」から、解放されると、運動によって血流がよくなり、副交感神経が優位に働き、「リラックス」が訪れます。
UJCのメンバーの方たちも、スパーリングしているときは、無言で集中、スパーリングが終わるとみんな笑顔で解放された、リラックスを楽しんでいる方がたくさんいます。
まさに自律神経を整えている状態なんだなぁと思い、私は、その楽しんでいる皆さんを見て、とてもハッピーな気持ちになり、この仕事に携われて良かったと、ひとりでしみじみ感じています。
【まとめ】
◆集中力は、長くは続くことは難しいが、鍛えることができる
◆仕集中力を高めるためには、ストレスとリラックスの状態を作り出せるようにする
◆ストレスとリラックスの切り替えを意識的に行うことで、高い集中力により生産性が向上する
いかがでしたでしょうか?
柔術に隠された、たくさんの人が「柔術にハマっている理由」の一つに、このように心と身体に大きく関係する理由があるのです。これを知れば、「だからやってて、楽しいんだなぁ!」という実感がきっと湧くはずです。
次回は、2つ目の理由、【変化する】についてお話ししたいと思いますので、どうぞご覧ください。
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